特注雛人形に御利用可能な素材
■着物の帯
帯は雛人形の素材として多く使われ、有職織物に次いで高級な部類に入ります。
日常身体に巻き付けて使うものですので、非常に丈夫にできていますし、加工がしやすく、人形の素材としては最適なもののうちのひとつです。
オーダーメイドサービス利用に際し、素材の制限は特にございません。丸帯、袋帯、名古屋帯など種類も問いません。
ただし、ひどい虫食いなど、製作に支障が出る場合はお断りする場合がございます。 この点、あらかじめ御了承くださいますようお願い申し上げます。
1本の帯から、殿、姫の2体1組分の衣裳をお作りできます。
もちろん、殿姫それぞれ別の帯をご用意いただくことも可能です。 たとえば、殿用に濃い色柄の帯、姫用にピンク系統の帯というように、お好みに応じて指定をしていただけます。
なお、新たに、殿の衣裳に標準の束帯のほかに「闕腋袍(けってきのほう)」を追加しました。闕腋袍は天鳳堂の実用新案取得商品で、平安天鳳作の御人形でしかみられない衣裳です。
闕腋袍の場合、柄や色の異なる帯を2本分ご用意いただくことが前提となります。
■スカーフ
・スカーフの場合、殿・姫に各1枚、合計2枚必要です。
・色柄は殿姫それぞれ別々のものがベストですが、一緒のものでもかまいません。
・スカーフ生地は薄いので、弊社にて、補強の為に裏打ちをいたします。
・素材はシルク推奨とさせていただきます。
フランスL社スカーフでの試作品(研究試作・非売品)
このブランドのロゴデザインと柄の配置は日本的な感じもします。そのせいか、そのまま使っても違和感はまったくありません。茶系の色合いは重量感もあり、 シックな仕上がりとなっています。
フランスC社スカーフでの試作品(研究試作・非売品)
殿では黒地に白ロゴ、姫ではピンク系のものを使いました。
このブランドは使い方を間違えるとロゴが目立ち過ぎて上品さを損なう危険があります。スカーフ柄の選択の良し悪しが仕上がりの決め手になりそうです。なお、本技術を応用した商品シリーズとして「創美シリーズ」がございます。
■その他
帯・スカーフ以外の素材でも一定の面積があれば製作可能です。
ウェディングドレス素材、ベルベット(ビロード)は創美シリーズでの販売実績、ならびに研究試作での実績がございます。
素材によって向き不向きがありますので、一度お問い合わせ下さい。