母親の実家から贈るのが一般的な習慣です。鯉幟なども同様です。
ただし、雛人形は女親、五月人形は男親の実家から贈るとされている地域もあるようです。
経済活動や交通機関が発達した現在、父方母方で習慣が異なる事例も多くなりました。お子様の成長を願うお祭りだということを第一に念頭に置いて、十分な相談や打ち合わせをして下さい。
それぞれの実家が相談の上で費用を折半するケースは多く見られます。また、両方から資金をもらって、自分たちの好きなものを選ぶ人も増えています。
習慣にこだわりすぎてもよくない場合があります。時には柔軟に考えてみましょう。
鎧兜については、戦国武将好きの方も多く、雛人形の場合と比較しても、ご自身のためにお買いになる方が多いように思われます。
インテリアとして通年で飾る目的で購入される方やコレクターの方も目立ちます。
雛人形をしまい忘れると婚期を逃すという迷信が流布しているわけでもなく、通年で飾ることに抵抗感が薄いのも一つの要因かもしれません。
こいのぼりや鍾馗旗、子供大将となると、季節感がありすぎて向かないかもしれませんが、少なくとも鎧、兜の飾りについては、インテリアとしても十分利用できます。
魔を威圧して遠ざけるという「魔除け」ですので、通年で飾ること自体は問題はありません。
ちょっと変わったところですと、海外の方のお土産や贈り物として、とくに鎧・兜飾りをお求めになる例もあります。
一般的なお土産やプレゼントとしては高価になりがちですが、比較的値段も大きさも手頃な小型サイズの兜飾りが選ばれるようです。高価なものは会社で購入するケース、手頃なものは同僚などでお金を出し合ってというケースが多いよう思われます。