天鳳堂資料室
注

雛人形は分業制

雛人形は各部品毎にそれ専門の職人さんがいます。

頭を作る「頭師」、衣裳を着つける『着付師」あるいは「振付師」が代表的です。

他には、扇子や杓、雛道具などの小道具類、屏風や雪洞、人形の胴、一刀彫の手足など、さまざまな職人さんの手が加わっています。ある意味、日本の物作りが凝縮されているといってよいかもしれません。

「人形師」というのは、これら各パーツを総合して一つの飾りを作り上げる、いわばプロデューサーとかプランナーの役割の人を指します。個人の場合もあれば、工房全体やお店の場合もあります。

平安天鳳は着付師(振付師)でもあり、人形師でもあります。

前者の立場では、他の人形師さんへ衣裳を提供し、後者の立場では、ひな飾り(セット商品)等を企画・構成しています。

平安天鳳作ひな人形・全国取扱店リスト
天鳳堂直営店のご案内

チェックポイント 其の弐:女雛(姫)のつくり

■見えないところに手間をかけているかどうかが決め手です。

ひな人形の部位の名称

 ポイント1「

 ポイント2「

 ポイント3「

■ポイント1:えり

ひな人形の襟鳩尾(みぞおち)の辺りを見て下さい。 両側が重なってるかそうでないかがポイントです。

普及品は製作作業の効率化のため、衣裳の上下を分離させています。みぞおちの辺りが接合部分になりますので、それが分からないように重ねてあります。

■ポイント2:そで

袖の中の五衣の縫製がされず、裁断したままになっていないかを確認しましょう。

目につく前方より、目につかない背中側から見ると良く分かります。

■ポイント3:すそ

打掛と五衣が6つの縫い目で区切られている「六枚ハギ」になっているかどうか。1枚のままになっているのは簡易式。 六枚ハギだと綺麗な曲線が出ます。

ひな人形の裾


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